シン 北斗の拳

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

投稿日:

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

シンは、南斗聖拳の中でも特に重要とされている「南斗六聖拳」の一人で、愛に全てを懸ける宿命を背負う「殉星」という名前を持っています。

シン自身は、核戦争直後に自らを首領とする組織「KING」という組織を作り、多くの手下を抱えて支配地域を伸ばすなど、世界の支配者になるだけの実力を持っていたはずなのですが、なぜかそれは実現せずに終わっています。

ここでは、シンが支配者になれなかった4つの理由を、ご紹介していきます。

 

Contents

1.シンは騙された?シンが支配者になれなかった4つの理由とは?

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

シンは、南斗聖拳の1つ「南斗孤鷲拳」の使い手であり、南斗六聖拳の1人でもありました。

そんなシンですから、世界征服だって可能なはずなのに、なぜかそれには積極的ではありませんでした。

なぜなら、支配者になりたいという願望はシン自身には全くなく、別の目的があったからこそ「KING」を作り、人々を苦しめていたことは、あまり知られていません。

シンは望めば支配者になれたはずなのに、なぜそれをしようとしなかったのでしょうか?

 

①あのジャギに騙された…人を信じすぎてしまったから

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

シンは、作中でケンシロウの元にいたフィアンセ・ユリアを奪い去り、ケンシロウの胸に7つの傷をつける暴挙に出ます。

シンとケンシロウは、核戦争前から南斗と北斗のつながりの中で、互いに面識を持ち、敬意を払って付き合っていた友人同士でした。

そんな友人同士だった関係が、なぜこのような悲劇に陥ってしまったのか、それにはある男の存在があります。

その男とは、北斗神拳の継承者候補であって、その素行の悪さと能力不足によって継承者になれなかった男、ジャギです。

スポンサーリンク

ジャギ自身はケンシロウが継承者に選ばれたことが不服で、ケンシロウを脅迫して継承を辞退するように強要しますが、ケンシロウはそんなジャギの秘孔を突き、醜い顔の姿にして、「命だけは助けるから二度と顔を見せるな」と返り討ちに。

そこでジャギはケンシロウに恨みを持ちますが、そこでジャギが考えたのが、自分よりも強い、ケンシロウよりも強い(と思っていた)シンをだますことでした。

ジャギは、シンがユリアのことを好きなことは知っており、シンに対して「ユリアが無理やりケンシロウに連れ去られた」とうそを吹き込みます。

実際にはそのような事実はなかったのですが、シンはあっけなくジャギに騙されて、ケンシロウの元からユリアを奪い去ることになります。

シン自身も、騙されたことに同情はしますが、物事の事実を冷静に判断できなかったシンの資質にも多少問題があると言えます。

 

②一度は勝ったのに…ケンシロウが強くなりすぎたから

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

ユリアを奪い去ろうとした時、シンの強さは圧倒的でした。

ケンシロウは北斗神拳の継承者になったぐらいですから、もちろん強い戦士であることは間違いないのですが、その当時はシンの方が強かったのです。

シンによって胸に七つの傷をつけられたケンシロウは、その後ユリアを取り戻すために旅に出ますが、旅の途中で様々な戦士と戦い、多くの人々を救い、そして自己鍛錬を繰り返してきました。

一方のシンは、自らを首領とする組織「KING」を結成し、ユリアを満足させるために暴力で奪い取ってきた財産や食料、水などを1つの都市「サザンクロス」に集めて、ユリアの歓心を買おうとします。

もちろん、シン自らが戦いの場に出るのではなく、ハートやクラブ、スペードと言った4人の隊長格の戦士を配下にして、彼らに略奪を行わせるようにしました。

つまり、シンは戦うことを忘れるような環境に自らの身を置いてしまったのです。

実際にケンシロウとシンは再びサザンクロスで対峙します。

シンはケンシロウがやってきたと聞いても、かつて自分が完膚なきまでに叩きのめしたケンシロウですから、正直言って舐めてかかってます。

ましてや、戦いの直前にユリア(と見せかけていた人形)の心臓を手刀で貫き、ケンシロウの怒りを煽ってしまうシン。

その余裕と驕りがあだとなって、パワーアップしていたケンシロウに、シンは全くかなわなくなっていて、逆に叩きのめされてしまいます。

スポンサーリンク

でも、シンが決して弱くなったのではなくて、ケンシロウが強くなりすぎたのが、シンにとっては誤算だったわけです。

シンがもっと自己鍛錬を積んでいてば、勝負の行方はまた変わっていたでしょう。

 

③ユリアが好きすぎる…世の支配よりも愛を優先したから

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

ケンシロウがユリアと共に旅立とうとする日に、シンはケンシロウに深手を負わせ、ユリアを連れ去ります。

シンは、同じ南斗の慈母星であり、南斗六聖拳の1人であるユリアに好意を抱いていましたが、ケンシロウと結ばれるとなって、ケンシロウも友人ではありましたから、略奪してまでユリアを手に入れようとは思わなかったのです。

問題はジャギがあることないことをシンに伝えたのが原因です。

シンもユリアが好きでしたから、少しでも自分に振り向いてもらおうと、シンはとにかく必死になります。

彼女からの愛を得るためにと、まず周辺を支配することを思いつき、「KING」なる凶暴な悪の組織を作り、自らがそのリーダーになります。

KINGは略奪と殺戮の限りを尽くし、奪ったものは数知れず、挙句の果てにはユリアのためだけの街「サザンクロス」を築き上げるまで、徹底的に略奪を繰り返します。

そこまでしてもユリアの心がケンシロウから離れないので、シンは焦ります。

シンはユリアに振り向いて欲しい、それがままならないので、新たな殺戮と略奪が生まれ、新たな贈り物をユリアに贈る、それでもユリアは満足しない…この繰り返しが、世の中に混沌と暴力を生み出すことになってしまうのです。

それに気づいたユリアは、これ以上の混沌と暴力を生み出さないようにと、自らの命を断とうとします。

シンがユリアのことを愛すれば愛するほど、権力に物を言わせてさまざまなものを与えようとするのですが、シン自体は世界の支配を望むより、ユリアの心を振り向かせることに精いっぱいでした。

シンはシンなりに愛を尽くしたつもりなのですが、その方法がまちがっていたことは、シンは死ぬ間際まで気付かなかったのです。

 

④プライドが高すぎる…自分の欠点を認めなかったから

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

権力の頂点に立ったシンではありましたが、その地位は安泰とはなりませんでした。

というのも、「拳王」ことラオウの勢力がKINGの本拠地であるサザンクロスにも及ぶようになったからです。

ラオウのことも知っていたシンは、今の自分ではラオウには勝てないことを知っていましたし、ラオウがユリアのことを追い求めていたことも当然知っていました。

ユリアが自ら身を投げて死を選んだのは、シンが策をめぐらせている時でした。

しかし、ユリアを守ろうと駆けつけた「南斗五車星」の戦士たちによって、身を投げたユリアは救われます。

スポンサーリンク

そのことを知ったシンは、ユリアは身を投げて死んだことにして、ラオウからユリアを奪われないように策を練ります。

愛する女ユリアが、乱暴なラオウに捕らわれて、ひどい目に合わないようにと、シンはシンなりに策を取ったわけです。

その策を有効にするために、シンはわざとユリアの人形を作り、ケンシロウと対峙した時に、目の前で心臓を貫いて見せ、ユリア殺しを自分のせいにして、これ以上ユリアの消息を判明させないようにふるまったのです。

そして、最後までユリアは死んだのだと言い切り、ユリアが行ったことを同じように、シンも自ら身を投げて命を断ちます。

シンから言わせれば、自分がラオウに勝ち目がないから南斗五車星にユリアをゆだねたとか、自分のプライドにかけても言えません。

言えない分、ユリアを守るために命をかけて嘘をつき、自分のプライドも保つ、これが真の「殉星」たる生き方だったのです。

戦いの後、ケンシロウはシンの遺体を自らの手で埋葬します。

悪人になぜそこまで施しをするのかとバットに問われた時、ケンシロウは「同じ女を愛した男だから」と答え、彼の墓標に手を合わせます。

実際のところ、ケンシロウには、シンの真意が伝わっていたのかもしれません。

 

まとめ

【北斗の拳】シンが支配者になれなかった4つの理由

そもそも、シンはジャギの口車に乗せられてしまっただけで、本当に根の悪い人間ではありませんでした。

ジャギに「弱いケンシロウではユリアを守れない」と言われ、ユリアを守るために実力でケンシロウからユリアを奪っただけなのです。

実際、KINGを組織した後でも、部下に無差別な略奪や女性への乱暴を禁止する指示を出したり、ユリアの脱走に協力した侍女を罰することなく、故郷に送り返すだけですませるなど、人格者たる振る舞いも行っているのです。

ユリアには嫌われていたシンですが、そんなシンは「殉星」の宿命を身に背負い、純粋にユリアへの愛のためだけに生きたと言えるのです。

 

ただし、そのために行った略奪や殺戮は、決して容認できるものではないことは、覚えておいてください。

スポンサーリンク

-シン, 北斗の拳

Copyright© 【北斗の拳】最強キャラは誰だ!キャラクター最強ランキングベスト9 , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.