北斗の拳には様々なキャラクターが登場します。
中には、ケンシロウと出会ったおかげで、人生が好転し、その後もケンシロウを支えることになるキャラクターも多いのです。
そんなキャラクターの中でも、特に人気が高いのはケンシロウに救われた少女「リン」です。
ここでは、リンの成長を感じさせるエピソード11選をご紹介していきます。
Contents
1.リンの成長のきっかけになったエピソード11選
リンとケンシロウとの出会いは、とある村にケンシロウが訪れたことから始まりました。
その時のリンは「不幸な少女」と呼ぶしかないほど、不幸と絶望の底にいました。
両親も既にこの世になく、そして恐怖を味わったことで声を失ってしまっていたリン。
ですが、ケンシロウと出会ったことにより、彼女の人生は大きく変化していくことになります。
①ケンシロウにより救われたリンは失っていた声を取り戻した
リンは、世紀末の世の中で、殺戮に巻き込まれた結果、目の前で両親が惨殺される瞬間を見てしまいました。
その結果、失語症になって声を発することができなくなってしまいました。
その後リンは、周りの人たちに助けてもらいながら、小さな村で細々と暮らしていました。
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しかし、その村にも悪党がやってきて、リンは再び命の危機に瀕します。
そこにやってきたのが、フィアンセのユリアを探して旅していた北斗神拳の継承者、ケンシロウだったのです。
ケンシロウは村人の危機を救い、そしてリンの秘孔をつき、リンの声を取り戻すことに成功します。
②ケンシロウを慕ってリンはバットとともに旅に出た
リンは、村を助けてくれたケンシロウを慕うようになります。
そして、村でリンのことを見守ってくれていた孤児、バットと行動を共にして、ケンシロウと一緒に旅をするようになります。
ケンシロウはといえば、寡黙な表情で口数も少なく、バットから言わせれば「何を考えているかわからない男」というイメージでした。
でも、リンはケンシロウの内に秘められた優しさを十分知っていて、その優しさにひかれてケンシロウを慕うようになったのです。
③ケンシロウのおかげでリンは勇気を持てるようになった
リンは、一緒に旅をする中で、目の前でケンシロウの戦いを見届けるようになります。
どんなに強い敵であっても、決して弱音を吐かず、逃げ出そうとしないケンシロウの姿に、リンは次第に尊敬の念をいただきます。
あれだけ弱音を吐き、恐怖におびえてばかりだった少女が、いつしか勇気を奮い、どんな出来事にも立ち向かう強さを身につけるようになったのです。
④もう恐怖には屈しない…リンは命を賭けて自分の意思を貫いた
ケンシロウと旅をするリンとバットたちは、自分たちの村がラオウの手の者に攻められることを知ります。
今までのリンであったら、恐怖におびえて、現実から目をそらしていたはずです。
しかし、ケンシロウに出会ったリンは、勇気と強さを身につけ、目の前の敵におびえることなく、応戦します。
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ラオウの手の者が村を支配し、村人たちに服従を強制する時でも、リンはたった一人抵抗し、その結果あと一歩で殺されてしまうかもしれない状態になります。
それでもリンは死を恐れることなく、自らの意思を貫き通すだけの強さを身につけていたのです。
その時、窮地に陥っていたリンを救ったのは、やはりケンシロウでした。
そのケンシロウも、リンの強さに敬服し、彼女の成長を実感していたのです。
⑤ケンシロウの遺志を継ぐ…バットとリンは戦いに身を投じた
ケンシロウは長兄ラオウとの戦いを制し、ついにフィアンセであるユリアと再会を果たすことができました。
しかしユリアは既に余命いくばくもない状態であり、ケンシロウはユリアの限られた命の期間、戦いから離れて2人との時間を過ごすことを決意します。
ケンシロウが表舞台から姿を消すと、再び世の中は乱れ、悪党たちが闊歩する時代になってしまいます。
この時リンは、ケンシロウが臨んでいた「平和な世界」を守るため、バットと共に自衛軍である北斗の軍を結成し、若きリーダーとして悪党と戦うことを決意します。
戦いに身を置くリンですが、いつの日かケンシロウと再会できることを願っていたことは言うまでもありません。
⑥帰ってきたケンシロウ…念願かなってケンシロウとリンは再会した
ラオウ亡き後、新たな脅威となったのは「天帝軍」でした。
天帝軍は、天帝ルイを抱き、この世を支配しようとする組織であり、北斗の軍とは相反する組織でした。
天帝軍はかつてのラオウのごとく、人々を力で支配するために多くの町や村を襲い、支配下に置こうとしていました。
天帝軍との戦いを繰り広げる中、リンはついにケンシロウと再会します。
ケンシロウはユリアの最期をみとった後、世の中の乱れを憂い、再び戦いの世界に身を投じることにします。
バットやリンは、ケンシロウの力を借り、再び世の中に平和をもたらすために戦いを続ける決意を固めます。
⑦天帝ルイと自分は姉妹…リンは自らの生い立ちを知ってしまった
天帝軍を率いているのが天帝ルイであることを知ったリンたちは、これ以上の戦いを避けるために、天帝のいる中央帝都に攻撃を仕掛けます。
中央帝都に乗り込み、天帝ルイと対面したリンは、自分とうり二つの女性であるルイにであい、驚愕します。
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そこでリンは、自らが天帝ルイと双子の姉妹であること、そして天帝ルイが実の姉であることを知るのです。
リンは、ルイと双子の姉妹として生まれたのですが、その家は天帝の血を引く家であり、生まれた直後に世継ぎが2名存在することを憂いた側近、ジャコウの手によってリンは殺されそうになります。
ですが、赤子の姿を見たジャコウの弟、金色のファルコによってリンは命を救われます。
その後、ファルコの機転により、リンは叔父夫妻に預けられます。
その時にリンの素性は明かされることなく預けられたために、リンは自らの生い立ちを知ることなく、成長することになったのです。
⑧ジャスクによってリンは修羅の国へ連れ去られてしまった
天帝を担ぎ上げ、自らの欲望の赴くままに世の中を支配しようとしたジャコウ。
そんなジャコウでしたが、さらに強さを身につけたケンシロウの手によって倒され、世の中に平和が訪れたと思われました。
しかし、ジャコウの息子であるジャスクは、帝都そのものを爆破し、混乱に乗じてリンを誘拐し、修羅の国に逃亡します。
修羅の国とは、北斗神拳が生まれた地とされており、今でも成人男子が戦いの中で暮らしている場所。
そして、ケンシロウやラオウなど、北斗神拳の伝承者候補たちが生まれた場所でもあります。
ジャスクは、修羅の国に住むという北斗の宗家の力を借り、ケンシロウに逆襲しようとしましたが、あえなく返り討ちになります。
リンはそのまま修羅の国の者につかまり、支配者の元に連れ去られることになります。
⑨ケンシロウの実兄たちと遭遇したリンは捕らわれてしまった
修羅の国を支配していたのは、ラオウを瓜二つの顔をしているカイオウという男でした。
ラオウと間違えたリンは思わずラオウと叫びますが、それを聞いたカイオウから北斗一族の話を聞かされることになります。
ケンシロウとラオウは北斗宗家の血を引く男であり、自らの弟でもあったこと。
自らが北斗神拳の伝承を許されず、修羅の国に残されたこと。
そして、北斗神拳のルーツともいえる北斗琉拳を極め、自らを修羅の国に追いやった者たちへの復讐を果たそうとしていること。
その復讐の果てが、この世を力で支配しようとするカイオウの顕示欲であったのです。
リンは何度も逃げ出そうとしますが、リンを助けに来たケンシロウは、カイオウによって瀕死の重傷を負うことになります。
リンはその後カイオウの手のもとに幽閉され、その血筋を評価するカイオウによって、子どもを産むことを迫られます。
⑩カイオウに秘孔を突かれたリンは記憶を失った
リンを捉えたカイオウは、天帝の血により北斗琉拳の呪われた血を浄化するべく、リンに子を産ませようとします。
リンはケンシロウのことが好きなので、当然カイオウの要求を拒絶します。
リンの拒絶にケンシロウへの愛を垣間見たカイオウは、その愛がいかに無力化を知らしめんと、リンの秘孔「破孔死環白」を突きます。
そしてリンは今までの記憶を消失し、目覚めて最初に見たものを愛する状態にされてしまいますが、その直後に救出され、目覚めて最初に見たバットを愛するようになります。
バットはもともとリンのことが好きでしたが、バットはリンがケンシロウを愛していることに気づいていました。
やがてバットは、このようなきっかけでリンに愛されることに疑念を感じるようになりました。
⑪バットと結婚することになったリンの記憶がよみがえった
バットとリンが結婚式を挙げる日、バットは今まで抱えていた矛盾を解消しようと、リンの記憶を消します。
そして、リンがかつての記憶を取り戻せるよう、ケンシロウを探す旅に出ます。
旅の果てに、ついにリンとバットはケンシロウと再会します。
2人が再会したケンシロウは、カイオウとの戦いの後、記憶を失ったままのケンシロウでした。
バットは記憶を無くしたリンとケンシロウを一緒にして、やがて記憶が残ることを期待しますが、襲われたリンを助けようとした時、リンの記憶がよみがえります。
ですが、リンを助けるために瀕死の重傷を負ったバットは、やがて絶命してしまいます。
そしてリンは、今までバットが自分を命懸けで守ってくれていたこと、自分を愛してくれていたことを思い出し、バットの死を悔やみます。
ですが、バットの戦いの最中、その叫び声でケンシロウも記憶を取り戻していました。
ケンシロウはバットの秘孔をつき、バットを蘇生させます。
リンがバットと相思相愛になったことを見届けて、ケンシロウは再びいずこかへ姿を消していくのです。
「オレの墓標に名はいらぬ!」
ケンシロウの叫びは、ようやく相思相愛となった2人に、ケンシロウ自身のことを忘れ、平和に暮らすように願ったようにも聞こえました。
まとめ
幼少期から多難な人生を歩んできたリン。
ケンシロウに出会うまでは、本当に弱気で、恐怖におびえているような人間でした。
ですが、ケンシロウと出会い、彼の優しさと強さに惹かれるようになったリンは、いつしかケンシロウの様に強く、優しい人間になろうと決意します。
ケンシロウと一緒に過ごす中で、強さを身につけたリンは、その後も自らの信念を貫き、どんな時でもあきらめずに努力します。
物語の最後には、共に戦ってきたバットと相思相愛になります。
リンはもちろんですが、バットもまた、戦いの中で成長してきた立派な男であったことは、言うまでもないでしょう。
ケンシロウも「お前は俺の立派な弟だ」と最大級の賛辞を与えていることから、バットが立派な大人に成長したことは間違いありません。
ケンシロウ自身も、リンの恋愛感情には気づいていたかもしれませんが、自らが認めた男、バットにリンのことを託すことができ、安心していたはずです。
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