マミヤは、北斗の拳に登場する女戦士です。
女戦士でありながら、美貌を兼ね備えた女性の一面もあり、北斗の拳連載時には多くの少年たちが彼女のファンになりました。
そんなマミヤですが、彼女は北斗の拳に登場する一般的な人間の中でも、かなりの強さを誇っています。
ここでは、マミヤが人気を集めている5つの特徴をご紹介していきます。
Contents
1.マミヤはどうして人気があるのか?彼女が読者の人気を集めるその特徴5つ
マミヤは北斗神拳など、物語中に登場する暗殺拳などを一切会得していませんが、それなりに強さを発揮します。
単純に言えば、すさんだ世の中で、大切な人たちを守るために戦うことを決意し、戦士として鍛錬を積んだ女性です。
その強さゆえ、作中では下っ端レベルの悪党を退治することもしばしばです。
それに加えて、マミヤはそのルックスもスタイルも女性らしいものを持っており、まさに強さと可憐さを両方持ち合わせている万能キャラクターとも言えます。
そんなマミヤは、なぜここまで人気を集めているでしょうか?
①マミヤの強さは戦士顔負け…武器を使いこなす器用さもある
マミヤは女性なので、当然ケンシロウなどに比べると力が弱いですし、戦闘能力が低いことは事実です。
ですが、その不足を補うために、武器を扱って戦いに挑みます。
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そのテクニックは男顔負けであり、ザコキャラ程度の男であれば、一撃で倒すこともできます。
また、ボウガンを使わせるとかなりの命中率を誇る腕前で、砦に陣取って攻め込んでくるラオウの手下たちの多数に傷を負わせることに成功しています。
ですが、ラオウにボウガンを放った時は、あっけなくそれを返されて、あわや自分がやられてしまうところでしたが、ケンシロウに間一髪救われます。
やはり、北斗神拳などを極めた戦士たちには、いくらマミヤが頑張ってもかなわないということは確かなようです。
ちなみに、マミヤがヨーヨーを武器として使うのは、同時期に流行した「スケバン刑事」の主人公、麻宮サキの影響と言われています。
武論尊先生も原哲夫先生も、流行を取り入れるのは大好きだったようです。
②マミヤを苦しめる過去…それゆえに悪を許さない正義感を持っている
マミヤは20歳になる誕生日の日に南斗五車星の一人、妖星のユダにとらわれてしまいます。
ユダは世紀末の世界で、自分より美しい者は殺戮し、自分だけをほめたたえるハーレムを作ることに精を出していました。
その一環として、村にいる美女を捕らえては自分のハーレムに囲い込み、不要な村人などは容赦なく殺すような残虐な行為を繰り返していました。
マミヤもユダにとらわれ、両親はその際に殺されてしまいます。
マミヤの腕にはユダを表す“UD”の刻印を刻まれ、心と身体に一生残る傷をつけられてしまいました。
この経験から、マミヤはこれ以上自分のような犠牲者を出さないように願い、自らが戦士となって村を守ることにしたのです。
自分の両親のように、何の罪もない村人が殺されるような惨劇を、もう二度と繰り返したくはないと誓ったのです。
女であることを捨てたマミヤは、悪人に負けないだけの強さを求めて日々鍛錬にはげみます。
その鍛錬こそ、マミヤを身体的に強くする要因となったのです。
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③マミヤの違う一面…衣服を破られた時に女性らしさを感じさせる
ユダのもとに捕らわれていた時、マミヤがどのような仕打ちを受けたかは、作中では語られていません。
ですが、時にマミヤの口から捕らわれていた時の話が断片的に明かされることがあります。
それらから推察すると、ユダには心身ともに弄ばれ、遊女のように扱われたという悲しい出来事があったように思えます。
それゆえに、戦士となったマミヤは女性であることを捨てます。
そして、自分自身のことを女性ではなく戦士、罪なき人を守る戦士だとマミヤは自称します。
ですので、ケンシロウやレイがラオウと対峙するために旅立つ時も、戦士として随行することを懇願しますが、レイがそれを思いとどめます。
それでも随行を懇願するマミヤの衣服を、南斗水鳥拳が捉え、衣服のみが切り裂かれてしまいます。
ほぼ全裸となったマミヤは、ついそのあらわになった胸を手で隠します。
「女でなければ胸を隠す必要もない」レイはマミヤに言い放ち、続けて「女は自分の幸せだけを追いかけていればいいんだ」と、戦士であることをやめるように忠告します。
その後もマミヤは戦士として村を守り、時にはケンシロウとともに行動し、戦いをサポートする役割を担いますが、レイとの一件の後は、多少女性として意識した行動をとることもありました。
マミヤの衣服が切り裂かれるシーンですが、かなりセクシーなシーンでしたので、少年ジャンプの読者にはかなり印象に残っているようです。
マミヤイコール全裸、と言うエピソードで覚えている人も多いかもしれません。
④ユリアかマミヤか甲乙つけがたい…美貌とスタイルを兼ね備えている
マミヤが人気を集めたのは、北斗の拳の読者だけではありません。
北斗の拳に登場する戦士たちも、マミヤに心を奪われたことがたくさんあります。
レイはマミヤに出会った瞬間一目ぼれしてしまうような状況ですし、後にマミヤの衣服だけを南斗水鳥拳で切り裂いて「女は自分の…」と語るものの、本当はマミヤの全裸が見たかっただけではないかと勘繰る人もいます。
スタイルがいい女性だけに、レイが男性の欲望の赴くままに衣服を切り裂いたのでは…と考えるのは、深く考えすぎかもしれません。
ラオウもマミヤを見てその美貌に注目し、自らの手元に置いておこうとするシーンもあり、そのために殺すことをためらい、彼女の命を見逃すこともしばしばあります。
妖星のユダなどは、マミヤが美しかったがゆえに彼女を連れさり、自分のハーレムに置いて身勝手にかわいがったぐらいです。
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意外なのは、主人公ケンシロウがマミヤにはそっけなかったということです。
マミヤと初めて出会ったケンシロウは、ユリアが死んだという事実を受け止められずにもがいていましたが、そんなユリアにそっくりなマミヤを見ても、ただ「ユリアか?」と問いただすだけで、マミヤに心を奪われるようなことはありませんでした。
作中では、ケンシロウからも、マミヤからも相思相愛をイメージさせるような描写はありませんでしたが、マミヤがケンシロウに気があるのだろうとレイだけが考えている節はあります。
⑤レイのおかげでマミヤは救われた…強運の持ち主は死兆星の運命から逃れる
北斗の拳では、寿命がいくばくもなくなった時、死が近い人間にしか見えない星「死兆星」が登場します。
死兆星が見えた時、その対象となった人間は必ず死ぬという、逃れられない死の予兆だったのですが、マミヤは北斗の拳において、死兆星の宿命から逃れることのできた唯一のキャラクターだったのです。
マミヤを死兆星の運命から救ったのは、彼女を愛する男、レイでした。
レイはケンシロウの代わりにラオウと対峙した時、余命3日となる秘孔を突かれてしまい、死を静かに待つだけの状態でした。
ですがレイはそのまま座して死を待つ人間ではありません。
愛する女、マミヤに影響する死兆星を見つけ、その原因がかつて彼女を捕らえて心身に傷を負わせたユダであることが分かると、残り少ない余生の間でユダを倒すことを決意します。
ユダはレイの身体の状況が分かっており、南斗水鳥拳を駆使させまいと、レイがジャンプできないように、蟻地獄のような場所を選んでレイと対決します。
既に肉体の崩壊が起こる中、ユダの策にはまって思うように南斗水鳥拳が繰り出せないレイでしたが、賭けつけたケンシロウの助けも借りて、最後の最後でユダを倒すことに成功します。
ユダを倒したことで、マミヤの死兆星はみえなくなり、彼女に訪れる予定だった死の運命はこうして消えていったのです。
このエピソードから考えると、マミヤは強運の持ち主でありますし、それ以上に人に愛されるだけの器量を持った美しい女性であったともいえます。
まとめ
マミヤの存在は、北斗の拳にとって「人間とはどのような存在なのか」ということを示してくれる存在ともいえます。
時には、ケンシロウやラオウなど、登場する人物の大半が人間離れした力を持っているので、人間の存在がちっぽけなものに見えてしまうこともあります。
でも、マミヤと言う存在が北斗の拳の世界をより人間界に近付け、人間同士の関わりからドラマが生まれる世界であることを、読者に実感させてくれているのです。
それに、マミヤと戦士たちのコミュニケーションの中で、戦いに明け暮れているケンシロウやレイなどが、時折見せる”素”のしぐさなども、北斗の拳と言う作品をより親しみやすくするきっかけになっているのです。
同じ女性であってもユリアはお嬢様のイメージ、一方のマミヤは元気のいい快活な女性、とそれぞれイメージも違います。
ユリアの存在があったからこそ、北斗の拳のストーリーがよりドラマチックになったということは、間違いないでしょう。
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