ケンシロウ 北斗の拳

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

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【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

北斗の拳といえば、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の使い手である主人公ケンシロウが、強敵に出会い、さまざまな試練を乗り越えて強さを身につけるストーリーです。

主人公であるにもかかわらず、時に戦いに敗れ、それでも仲間の力を借りて、さらなる強さを身につけるケンシロウの生き方は、多くのファンを生みました。

今回は、主人公であるケンシロウが愛される8つの裏エピソードについてご紹介します。

 

Contents

1.ケンシロウが愛される8つの裏エピソード

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウは、言わずと知れた北斗の拳の主人公です。

ケンシロウは北斗神拳の使い手として、さまざまな強敵を倒していく「強さ」を持っていました。

でも、それだけでここまで愛されるキャラクターにはなりません。

ケンシロウがなぜここまで愛されるのか、その理由をご紹介しましょう。

 

①ケンシロウはラオウに足りない正義感を持っていた

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウは前伝承者のリュウケンの指名により、北斗神拳の伝承者になりましたが、ケンシロウ以外にもラオウ、トキ、ジャギという3人の兄がいました。

先代の伝承者であるリュウケンは、自身の後継者にケンシロウを選びました。

ケンシロウがなぜ後継者に選ばれたのか、それは長兄であるラオウの性格にありました。

ラオウは、自らの手で世の中を平和にしたいという気持ちを持っていましたが、そのために力で世の中を支配するという「野望」を抱いていたのです。

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ケンシロウは能力もさることながら、その拳を人々の支配のために使うのではなく、人々を守るために使うという「正義感」をもっていました。

ラオウになく、ケンシロウが持っているものこそ、リュウケンが後継者に求めていた資質でもあったのです。

実際にケンシロウが後継者に選ばれると、不服に思ったラオウはリュウケンと戦いを挑みます。

リュウケンはラオウを圧倒的な力で追い込みますが、老いと病気には勝てず、あと一歩のところでラオウに破れてしまいます。

後継者に選ばれたケンシロウは正義の心を貫き、リュウケンを倒すことで「力あるものこそ正義」と誤解した考えを抱いたラオウ、これが2人の男の運命を大きく変えることになるのです。

 

②ケンシロウは人への優しさを持っていた

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウの優しさは、幼少期から培われたものでした。

北斗の地で修業に励むケンシロウたちの元を、南斗聖拳の後継者であるユリアが訪れた時、ケンシロウの優しさが垣間見えます。

その時のユリアは、修行の果てに心身ともに衰弱し、人間として必要な感情を失っていた頃でした。

それを嘆いた南斗の長老たちは、ユリアの心を取り戻すために、北斗の地にユリアを連れてきたのです。

そこでユリアは、強烈な闘気を放つラオウに出会い、思わずその闘気に押され、手元に持っていた鞠を落としてしまいます。

その鞠を拾い、ユリアに渡したのがケンシロウだったのです。

この優しさにひかれたユリアは、成長して後にケンシロウと婚約することになります。

 

③ケンシロウは戦う相手にとどめを刺さなかった

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

北斗の拳には数多くの悪党が出てきますが、ケンシロウはとどめを刺しません。

ケンシロウは多くの悪党を殺しているようなイメージがありますが、実際にはとどめを刺さないでいても、相手がさらに抵抗するような時、はじめてとどめを刺します。

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あと、ケンシロウは相手が悶絶して痛みや苦しみを感じて死なないように配慮しており、秘孔をつくというのは、相手が痛みや苦しみを感じないようにするための配慮でもあるのです。

ただし、ケンシロウの名をかたって悪行三昧を尽くしていた次兄のジャギとの戦いでは、あえて苦しみを与えるように秘孔をつき、ジャギを倒しています。

根っからの悪党にはそれなりの対応をするという、ケンシロウなりの考え方が浮かび上がってきます。

 

④ケンシロウは人々から何も奪わなかった

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウは、決して略奪をするような主人公ではありません。

自分の拳を決して悪のために使うこともなく、人々から何も奪うことをしないのです。

ケンシロウは略奪をしませんが、人々から大切なものを奪った悪党には、容赦なくその拳を振るいます。

北斗の拳の物語の中で、何人もの悪党がケンシロウにより退治され、多くの人々が命を救われたことからも、よくそれが分かります。

ですが、倒した悪党の命も奪わないことから、後の戦いの中で遺恨を残し、命を長らえたジャギのような悪の心を持った人間に復讐されようとすることもあったのです。

 

⑤ケンシロウは一度敗れても成長をやめなかった

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウは、決して無敵の主人公ではありません。

まず、物語の序盤ではユリアとの旅立ちを迎えた時に、南斗聖拳の使い手であるシンに奪われ、シンには胸に北斗七星の傷をつけられてしまいます。

その後も、ラオウと最初の戦いを行うものの、お互いに決め手を欠いて引き分けになるなど、決して最強の主人公ではないのです。

ですが、ケンシロウは戦いを通じて成長する主人公なのです。

シンとの戦いではユリアを失った悲しみを怒りに変えて、かつて敗れたシンに借りを返し、ラオウとの再戦では、ラオウと戦うために命を掛けてケンシロウを助けてくれたレイ、トキの力を借り、ラオウを上回る力を手に入れたケンシロウ。

ケンシロウのいいところは、負けてもけっしてへこたれることなく、仲間の力を借りて、再び立ち上がることが出来ることなのです。

 

⑥ケンシロウには彼に惹かれる多くの仲間がいた

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウには、旅の途中で多くの仲間に出会い、助けてもらいます。

南斗水鳥拳のレイは、「義星」のレイとよばれ、妹を探すうちにその心を忘れ、悪党に加担するありさまになっていましたが、ケンシロウと出会うことで再び義星の心を取り戻し、仲間になります。

ケンシロウを語る意味で忘れていけないのは、バットとリンとの出会いです。

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2人は、核戦争直後の世界で家族を亡くし、それでも懸命にこの世の中を生きていましたが、旅の途中でケンシロウに出会い、2人はケンシロウと一緒に行動するようになります。

ケンシロウから見れば子どものような2人でしたが、旅の中で2人は成長し、ケンシロウのピンチを助けるまでになります。

北斗神拳の継承者として一人孤独な人生を歩むはずだったケンシロウですが、仲間との出会いで、人を信じる心を持つようになったのです。

 

⑦ケンシロウには尊敬できる兄弟がいた

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ケンシロウにはラオウ、トキ、ジャギという義兄弟がいました。

実はケンシロウ、北斗神拳創始者のシュケンの直系の子孫であり、先代のリュウケンの実の息子ではなかったのです。

先ほどの3人は、リュウケンの実の息子であり、ケンシロウはリュウケンの養子として育てられ、それぞれの立場を超えて、リュウケンの元で修行にはげむことになったのです。

修行中は互いに北斗神拳継承者として選ばれるために、ライバルとして火花を散らしていましたが、ケンシロウが北斗神拳継承者となって以降、その関係は核戦争を挟んで変化していきます。

幼少期より信頼していたトキとは旅の途中で再会し、再び親交を深めますが、長兄のラオウとは、ラオウからの一方的な憎しみを受け、命が尽きるまで戦うことになりました。

慕っていたトキも、ラオウとの戦いで命を落としてしまうことになりますが、トキはケンシロウに命を賭してラオウとの戦いで勝利するよう、北斗神拳究極奥義を授けてこの世を去ることになります。

そのラオウとも、戦いののちには「尊敬すべきラオウ」と、拳をあいまみえた者同士の友情を語るケンシロウ。

最終的にはラオウの子であるリュウを時代の北斗神拳後継者に選び、尊敬する長兄の思いに答えることになります。

兄弟の中でも、ジャギだけは例外です。

ジャギは結局ケンシロウに勝る能力も人徳もなかったのですが、最終的にケンシロウの名をかたり悪行を働く中、ケンシロウ自身に倒されてしまいます。

さまざまな兄弟がいる中でも、トキとラオウは、ケンシロウにとってかけがえのない兄弟だと言えたのです。

 

⑧ケンシロウはユリアへの一途な愛に生きた

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ケンシロウには、ユリアという婚約者がいました。

ケンシロウが長い旅に出た理由は、そのユリアを探すことから始まりました。

シンによって「ユリアは自殺した」と聞かされた後でも、ケンシロウはユリアがどこかで生きていると信じているかのように旅を続けます。

その後、旅の途中でユリアにそっくりの女戦士マミヤに出会い、マミヤから好意を寄せられますが、その行為にケンシロウは答えることはしませんでした。

マミヤの好意に気付かなかったのか、気付いていてもあえて反応しなかったのかは、定かではありません。

その後、ラオウを倒したケンシロウは、ようやくユリアに再会します。

しかし、ユリアと再会した時には、すでにユリアの命は残り僅かになっていたのです。

その時、倒したはずのラオウがユリアの秘孔を突き、彼女の寿命を数年程度伸ばすことに成功し、それを見届けたラオウは絶命します。

ラオウが与えてくれたユリアの命が尽きるまで、ケンシロウは戦いを離れ、ユリアとともに静かに暮らすことを望み、実際にユリアが命つきるまで、ケンシロウは傍らで暮らすことが出来たのです。

 

まとめ

【北斗の拳】ケンシロウが愛される8つの裏エピソードとは?

ケンシロウのエピソード、いかがだったでしょうか?

ケンシロウは、絶対的な正義の味方というよりは、一人の人間であり、戦いを通じて成長していくことのできる、前向きな男であったのです。

また、生きるための心の支えとして、ユリアという女性への一途な愛、そしてユリアからケンシロウに向けられた愛の存在があったことも、ぜひ覚えておきましょう。

こう書いてみると、ケンシロウの生き方は、今の社会でも十分通用する生き方なのかもしれません。

孤独な状態におかれたり、苦境におかれたとしても、仲間の力を借りたり、自分が成長することを辞めなければ、状況は好転するということを、ケンシロウの生き方から感じることもできますよね。

原作の最終回、ケンシロウは次のようなセリフを残しています。

「オレの墓標に名はいらぬ。死すならば戦いの荒野で」

最後まで戦士らしい言葉と言えますが、それほどしっかりとした決意と信念を持っている男だからこそ、ここまで多くのファンに愛されるのでしょう。

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